WordPressサイトの運営を行う上で、WEBサイトの表示スピードを意識したことはあるでしょうか?
WordPressサイトの制作・修正・更新を行う際は、コンテンツやデザインに意識が向きがちです。
しかし、内容が良くとも、WEBサイトの表示スピードが遅い場合、それは結果として本末転倒になってしまいます。Googleの報告では、Webサイトの表示に3秒以上かかる場合、ユーザーの50%以上が離脱するとあります。
WEBサイトの読み込みが遅いと、ユーザーはWebサイトの中身を見ることなく、離れてしまいます。ユーザーは想像以上に待つことができないのです。
この記事では、Webサイトにおいて表示スピードの重要性と改善策、また代行業者にスポットで依頼するメリットについてご紹介します。
WordPressサイトの表示スピードが遅いとどうなる?
ユーザーが離脱する可能性が高まる
Webサイトの表示スピードが遅いと、直帰率が向上します。
直帰率とは、ユーザーが訪問したページしか読まなかった割合を指す言葉です。
ユーザーはWEBサイトの表示スピードが遅い場合、ページが表示されるのを待つことができず、ブラウザバックしてしまいます。
つまり、表示スピードが遅くなるほど、直帰率は向上します。
また、直帰率と回遊率はSEOに影響します。
そのため、記事を最後まで読んでもらうための工夫が必要です。
その一つがWEBサイトの表示スピードの向上というわけです。
検索順位が下がる
Webサイトの表示スピードはGoogleが検索順位を決定するときの指標の一つです。
これは、モバイルユーザーの増加に伴い、Googleはさらに重要視するようになりました。
早いWEBサイトと遅いWEBサイトの場合、早いWEBサイトの方が検索結果の上位に行く可能性が高いです。
そのため、WEBサイトの表示スピード向上は検索順位の向上にも繋がるのです。
クローラーによるサイトへの影響
クローラーは、Googleの検索エンジンロボットの名称です。
クローラーがあなたのWebページを発見することで、自分のWebサイトが検索結果に表示されます。また、クローラーが自分のサイトを巡回するほど、検索上位に表示される確率もあがります。
しかし、Webサイトの表示スピードが遅いWebサイトだと、サーバーからのレスポンスが遅いため、クローラーによるサイトのクローリングが効率的にできません。
また、クロール頻度が上がることで、ホームページ内で修正・更新された内容が、Googleにいち早く評価してもらえるようになります。
WordPressサイトの表示速度を調べる方法
Google Page Speed Insights
入力したURLのページの表示スピードや評価が表示されます。
表示スピードは点数で評価され、100点満点中70点が平均点とされています。
Google Page Speed Insightsは表示速度改善のための対策がどれだけできているかも確認でき、修正方法も提示されるため、具体的な対策を行えるようになります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでも表示スピードの計測は可能です。
また、WEBページごとの表示スピードも確認することができるので、細かな改善が可能です。
Chromeデベロッパーツール
特徴としては、ソースコードの確認、表示スピードの確認・診断が可能です。
また、ブラウザでWEBページを見ながら素早く計測できるので便利です。
Test My Site
こちらもGoogleが提供しているWEBサイトの表示速度を確認するツールです。
表示スピードの測定はもちろん、表示スピードが遅いことによる離脱率や、その業界内での平均速度、モバイル上での表示スピード、修正点の提示もしてくれます。
WordPressサイトの表示スピードはなぜ遅くなるのか?
外部ファイルが多い
外部ファイルとはCSS、JavaScript、画像、動画などです。
そして、WEBサイトは外部ファイルの数だけ通信を行います。
そのため外部ファイルも多いと、読み込まなくてはいけない量も必然的に増えるので、表示スピードが遅くなります。
タグの大量に使う
広告の効果を測定するタグなど、タグをWebサイト内に大量に設置すると、それに伴い通信の回数も増えてしまいます。その結果、WEBサイトの表示スピードに影響が出てしまいます。
WordPressサイトの表示スピードを改善するためにできることは?
画像の圧縮・動画のファイルサイズの縮小・削除
Webサイトにおいて、もっともデータ量が多いのが、画像や動画です。
そのため、画像や動画の最適化を行うと、ネットワーク転送量を大幅に削減でき、Webサイトの表示スピードを大幅に向上できます。
画像について一つ注意点があります。
画像は圧縮することで、ファイルサイズを小さくできます。
しかし、圧縮をすればするほど、画質は悪くなるので、ユーザーが見た時に不快感を感じない程度にしましょう。品質は維持しながら圧縮を行いましょう。
AMPを利用
AMPは、Accelerated Mobile Pagesの頭文字を取ったもので、モバイルデバイスでのWebページの表示スピードを改善し早くさせるための方法です。
AMPに対応しているWebページは、GoogleやTwitterといったサービスがAMPページをあらかじめキャッシュしています。
つまりAMPに対応しているページがクリックされた際に、保存している情報を表示するためサーバーとの通信が発生せず、GoogleやTwitterは元々キャッシュしておいたページを表示します。そのため、通常よりもWebページの表示スピードが速くなるのです。
ただし、WebページをAMPに対応させるには、HTMLの編集が必要になります。
そのため、HTMLの知識がないと難しい方法にはなります。
画面スクロールに応じて画像を読み込む
WEBブラウザは、まだ表示されていない、画面外の画像もすべて読み込みます。
そのため、画像を「遅延読み込み」することで、WEBサイトの表示スピードを改善することができます。画像を遅延読み込みすることで、表示された段階で画像の読み込みを行い、画像が表示されるようになるので、表示スピードの改善には非常に効果的です。
ブラウザキャッシュの有効時間を長くする
キャッシュとはユーザーが一度訪問したページのデータを訪問したユーザーのコンピューターに保存する機能のことです。
キャッシュを使用すると、不要な通信が減り、表示スピードの改善に効果的です。
ソースコードの圧縮・削除
HTMLやCSS、JavaScriptなどのWEBサイトを構成するソースコードを圧縮・削除できます。
コードの中にある不要な部分や無駄な改行、使用していないコードなど特に意味のない記述を削除することで読み込み時間が短縮されます。
当たり前ですが、削除してはいけないソースコードを削除してしまうと、Webサイトに不具合が出る可能性もあります。
そのため、知識がない人には、あまりおすすめできないやり方です。
WordPressサイトの専門業者に依頼するのがおすすめの理由
上記では、表示スピードの改善方法について解説していきました。
どうでしたでしょうか?理解し実践することはできると感じましたか?
改善方法として6つ挙げましたが、正直Web技術者でなければ難しい内容もありました。
やはり、知識がない人が理解するのは勉強が必要なため時間が掛かりますし、それを実践するのはさらに多くの時間を要します。
また、知識がない人が作業を行う場合、最も注意しなくていけないことは、試行錯誤している内にホームページのデータを削除してしまう可能性です。
その場合、一からホームページを作らなくてはいけなくなり、倍の時間やお金が必要になります。このことからも、知識がない人は、代行業者に依頼することをおすすめします。
代行業者の場合、Web運営のプロフェッショナルが知識と経験をもとに、作業を行うので、品質の高さが保証されています。社外の人間や違った業界の人間が関わるため、第三者目線での意見や提案も生まれる可能性も大いにあります。
しかし、代行業者に依頼する場合、気になるのでは値段ですよね。
ホームページ関係の作業を外注する場合、値段が高くなりやすいです。
そこでおすすめしたいのが「スポット依頼」です。
スポット依頼とは、必要な時に、必要な箇所だけを依頼できるサービスです。
例えば、文章の一箇所だけや画像の編集だけなど、「ここだけ」といった依頼に特化したサービスです。
また自分できる部分は自分で行い、出来ないところや自分ではめんどくさいと思うところだけを依頼するにもオススメです。
ホームページの制作会社の場合、制作から運用まで一貫して頼めますが、その場合、費用が非常に高額になってしまいます。数百万円を超える可能性も大いにあります。
便利なサービスではありますが、値段が高いからと躊躇う方もいるでしょう。
そういった方にはスポット依頼がおすすめです。
まとめ
今回はWEBサイトの表示スピードを向上させる方法や、スポット依頼について解説していきました。
あなたは「スポット依頼」知っていましたか?あまり有名なサービスではありませんが、非常に便利なサービスではあります。単発での依頼も可能です。
WordPressサイトについて悩んでいる方は是非、スポット依頼のご利用を考えてみてはどうでしょうか。